仙台市社会起業家人材育成プログラム 受入企業:一般社団法人Hito Reha
皆さんは“障がい”と聞いて、どんなイメージを持っていますか。また、先天的、後天的であれ“障がい”のある人の生活、働く、恋愛に関してどこまで意識したことがありますか。
日本の障害福祉制度の発展、医療や診断技術とその仕組み、民間企業のサポート体制など、様々な観点から“障害”の早期発見と診断精度が上がっています。一方で、身近に“障がい”のある方の暮らし”を意識できないこともあります。
このような問いから“障がいのある方の暮らし”に気づきや意識を向けて、地域や社会全体で生きづらさを感じている方との共存の在り方(Inclusive design)を模索していく。このような問いに気づいた仙台市社会起業家人材育成プログラムに参画する3人の学生の活動紹介です。
“障がい”をどう捉えるか
「Social Innovation Accelerator College(SIAC)」とは、仙台市主催の大学生・大学院生向け社会起業家人材育成プログラム(東北版アントレプレナーシップ醸成事業)になります。
参画した学生は、6か月間で自身をアップデートするために、社会起業家の元を訪問し、体験談、取材、そして社会起業家のもとで実践してみるを積み重ねていきます。2023年11月より、一般社団法人Hito Rehaに3人の学生が参画し、「障がい児者を育児する母親の課題を認知・理解してもらうための社会課題の体験型ワークショップを検討&実行せよ!」というテーマに向き合い実践しています。
3人の学生の中には、初めて「障がいのある人と接する」、「障がいのある人の親の声を聴く」人もいます。その人たちと直に触れ合い、その人の声を聴くことで“本質的な課題”の特定をしていきます。では、学生はどんな課題に向き合ったのでしょうか。
“障がい”のある子どもの親が願う
「その人らしい人生の歩み方」に着眼する
NPO法人UBUNTUにご協力をいただき、障がいのある人の人生、その人たちの生活、家族の想いについて“知らない”から“知る”に体験を通じて、大きな転換をむかえます。イメージや想像ではなく、その人たちと直に接して、その家族の声を知ることの意義はとても深く、後に「その課題を自分事化」していくプロセスに欠かすことができなかったと明かしています。
そこで得た体験と声を通じて、本質的な課題に向き合い、3人の学生が気づいた一つの考えとして、「その人の人生の歩み」を培うために、誰もが障がいのある人の生活や暮らしを知ってもらい、そして共存できる地域社会の実現に向けてアクションをする必要があると感じたといいます。
誰もが共存できる一歩目のアクションは
その人の人生を疑似体験すること
そこで、その人たちの“人生の歩みを体験”してもらい、必要な支援、社会全体で共存していくために、一人一人がどのように考えて行動することが必要か考えてもらう機会をつくろうと考えた。まさに、3人の学生が体験したような“課題の自分事化”を身近に体験できるワークショップの企画となります。
ワークショップを体験した参加者からは、
- 障がいをかかえる人が、社会に参加し幸福に過ごす為にどの様なサポートが必要か。幼児から高校生までをその人の特性、感情、想いを理解しながら体験できた。
- 高校生を卒業する18歳以降、福祉の選択肢は極端に減ってしまうことに気づき、どう考えていくか身近に感じた。
今回のワークショップを通じて、日常にいるはずなのに取り残されている人の感情や想い、暮らしに目を向け、その人たちと共存するために必要なことを考える一つのきっかけになったと感じる。
社会起業家 受入企業:一般社団法人Hito Reha
https://hitoreha.com/
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